行田店のブログ
2021.10.01
エース笠原のN1レース奮闘記第三戦②
お待たせしました。続いて決勝編であります
スターティンググリッドは
PP 78号車 エース笠原
2番手 56号車 焼き鳥帝王 廣田選手
3番手 6号車 レジェンド 荒木選手
4番手 86号車 小さな巨人 下平選手
5番手 優良運送屋さん 篠崎選手
6番手 減量成功後、若干のリバウンド 篠崎選手
車両保管が解除になり決勝に備えての整備と最終チェックを全車行いました
過去に一度でもトラブルが出た部分は入念にチェックを行いました。
前回のモテギもそうでしたがエース笠原が調子がいい時はブレーキパッドの熱による変色が見られます。
調子悪いと変色が薄いので今回は・・・・調子いい(笑)
今回はP-FR・AE86・ヴィッツが混走になりますのでヴィッツのポールが15秒なので恐らく10周ぐらいで絡む想定。
決勝コースイン前のエース笠原。今回もスタンディングスタートとの事で不安いっぱい(笑)
15分前から乗り込んでずーっとサイドブレーキとクラッチとアクセルをごちゃごちゃ触ってる(笑)本人いわく「イメトレ」だそうです。
今回もアドバイスは一応しておきましたが・・・
グリッドに付きました。前にはP-FRが2台。恐らく先に行ってしまうので問題は当然後ろの方々
元気よくブラックアウトにてスタート
あいつもより1.2倍くらい(ほんの少し)上手くいった
初めて? 1コーナーまでにポジションを死守
後ろの様子は・・・・
混戦(笑)
毎度おなじみの光景
1ヘアではイン側に56号車廣田選手がノーズを入れてる
前はPーFRに詰まり気味
なんとかポジションキープで2ヘアへ
なんと2ヘアでP-FRのイン側が空いた
少し躊躇するも2ヘアでオーバーテイク
廣田選手もビタビタでくっついております。
これはエース笠原がP-FRを抜くとなるとエース笠原と廣田選手の間にP-FRが入るという事。となるとP-FRのペースが上がらない場合、エース笠原に逃げられてしまうのでこのタイミングで廣田選手もP-FRを確実に抜く必要があります。
なので必要以上にエース笠原にくっついてPーFRを間に入れさせない戦略です。
狙いどうりさすが歴戦の強者。バックストレートでサイドバイサイドに成功。最終コーナーで見事にオーバーテイクしました。
これでエース笠原の絶対的なアドバンテージはなくなり勝負は振り出しに。
ここからはスピード勝負。
ベストラップではエース笠原のほうが0.4秒速いので2台分くらいの差で10周ほど経過。
面白いのがダンロップコーナーではエース笠原のほうが速いのに他の区間では廣田選手のほうが速い・・・・
ここでバックマーカーが出現(周回遅れ)
1ヘア手前でヴィッツとご対面
あぶなーい(笑)
意思の疎通がうまく行かずヴィッツと同じ方向へ見る人がみればこのステアリングを切る量を見てもらえばどれだけ緊急回避したのかが見て取れると思います
1ヘアでいつも廣田選手のメカニックの方と一緒に見てますが
〇さん「笠原さんウネウネしてたよ(笑)」
だそうです。
この「ウネウネ」で廣田選手との距離が1台分まで詰まってきた。
さらに最終コーナーでもう一台のヴィッツとバッティング
もう一回「ウネウネ笠原」をかますとマジでヤバい・・・
ギリギリでロスなくオーバーテイクに成功・・・・でも廣田選手もロス無く通過。
1台分の距離は変わらず残り二周。
油断できない展開が続く・・・。ここまで廣田選手を警戒するのは訳があってマシンのスペックで言うと78号車エース笠原のほうが上。しかしバトルになると圧倒的に56号車 廣田選手のほうが上。射程圏内に入られるとたぶんエース笠原が抑えきれない。富士スピードウェイで鍛えた「バトルの引き出し」を廣田選手は沢山持っています。
つまり1台分のアドバンテージでギリギリなんです。
だがしかしここで予想外の伏兵が登場。
なんといつもぶっちぎりのP-FRの青いS13がエンジンブローでスローダウン
まさかの最終コーナーでバッティング
エース笠原はクリップに到達前にオーバーテイク成功
なんと廣田選手がクリップで絡んでしまい1台分のベストラインのロス
これが決定打になり+1台分のアドバンテージに
なんとこのアドバンテージを守り切って見事フィニッシュ
思わずガッツポーズ
あの56号車 廣田選手を抑えての優勝であります。
入賞後、車検場で待機していた沼尻に「いぇーーい」と嬉しさ爆発で帰ってきた笠原さんを初めて見ました。
6年越しの初優勝笠原さん自身も人生で初めての「優勝」という経験だそうです。
トラブルに悩んでタイムに悩んでスタートに悩んで・・・・・チャレンジの連続がやっと実を結んだ瞬間でした。
おめでとうございます
沼尻自身も自分が走らずに人のサポートに徹するという難しさを笠原さんに教えてもらいました。
栃本社長からサポートを受けて参戦させて頂いているレースの経験が実を結んだ瞬間でもありました。
レースは本当に難しく、厳しい世界です。だからこそやりがいがあります。
今後ともエース笠原の応援をよろしくお願いします。
優勝 78号車 エース笠原 初ポールトゥウィン
第二位 56号車 焼き鳥帝王 廣田選手 やられたぜー
第三位 86号車 小さな巨人 下平選手 全戦優勝ならず
第四位 6号車 レジェンド 荒木選手 奇跡は起こせず
第五位 76号車 優良運送屋さん 篠崎選手 楽しかった
次回は11月に最終戦筑波エース笠原のシリーズチャンピオンの可能性はまだあります。
最後の大一番であります。
お楽しみに