行田店のブログ
レース奮闘記
2021.10.01
エース笠原のN1レース奮闘記第三戦②
お待たせしました。続いて決勝編であります
スターティンググリッドは
PP 78号車 エース笠原
2番手 56号車 焼き鳥帝王 廣田選手
3番手 6号車 レジェンド 荒木選手
4番手 86号車 小さな巨人 下平選手
5番手 優良運送屋さん 篠崎選手
6番手 減量成功後、若干のリバウンド 篠崎選手
車両保管が解除になり決勝に備えての整備と最終チェックを全車行いました
過去に一度でもトラブルが出た部分は入念にチェックを行いました。
前回のモテギもそうでしたがエース笠原が調子がいい時はブレーキパッドの熱による変色が見られます。
調子悪いと変色が薄いので今回は・・・・調子いい(笑)
今回はP-FR・AE86・ヴィッツが混走になりますのでヴィッツのポールが15秒なので恐らく10周ぐらいで絡む想定。
決勝コースイン前のエース笠原。今回もスタンディングスタートとの事で不安いっぱい(笑)
15分前から乗り込んでずーっとサイドブレーキとクラッチとアクセルをごちゃごちゃ触ってる(笑)本人いわく「イメトレ」だそうです。
今回もアドバイスは一応しておきましたが・・・
グリッドに付きました。前にはP-FRが2台。恐らく先に行ってしまうので問題は当然後ろの方々
元気よくブラックアウトにてスタート
あいつもより1.2倍くらい(ほんの少し)上手くいった
初めて? 1コーナーまでにポジションを死守
後ろの様子は・・・・
混戦(笑)
毎度おなじみの光景
1ヘアではイン側に56号車廣田選手がノーズを入れてる
前はPーFRに詰まり気味
なんとかポジションキープで2ヘアへ
なんと2ヘアでP-FRのイン側が空いた
少し躊躇するも2ヘアでオーバーテイク
廣田選手もビタビタでくっついております。
これはエース笠原がP-FRを抜くとなるとエース笠原と廣田選手の間にP-FRが入るという事。となるとP-FRのペースが上がらない場合、エース笠原に逃げられてしまうのでこのタイミングで廣田選手もP-FRを確実に抜く必要があります。
なので必要以上にエース笠原にくっついてPーFRを間に入れさせない戦略です。
狙いどうりさすが歴戦の強者。バックストレートでサイドバイサイドに成功。最終コーナーで見事にオーバーテイクしました。
これでエース笠原の絶対的なアドバンテージはなくなり勝負は振り出しに。
ここからはスピード勝負。
ベストラップではエース笠原のほうが0.4秒速いので2台分くらいの差で10周ほど経過。
面白いのがダンロップコーナーではエース笠原のほうが速いのに他の区間では廣田選手のほうが速い・・・・
ここでバックマーカーが出現(周回遅れ)
1ヘア手前でヴィッツとご対面
あぶなーい(笑)
意思の疎通がうまく行かずヴィッツと同じ方向へ見る人がみればこのステアリングを切る量を見てもらえばどれだけ緊急回避したのかが見て取れると思います
1ヘアでいつも廣田選手のメカニックの方と一緒に見てますが
〇さん「笠原さんウネウネしてたよ(笑)」
だそうです。
この「ウネウネ」で廣田選手との距離が1台分まで詰まってきた。
さらに最終コーナーでもう一台のヴィッツとバッティング
もう一回「ウネウネ笠原」をかますとマジでヤバい・・・
ギリギリでロスなくオーバーテイクに成功・・・・でも廣田選手もロス無く通過。
1台分の距離は変わらず残り二周。
油断できない展開が続く・・・。ここまで廣田選手を警戒するのは訳があってマシンのスペックで言うと78号車エース笠原のほうが上。しかしバトルになると圧倒的に56号車 廣田選手のほうが上。射程圏内に入られるとたぶんエース笠原が抑えきれない。富士スピードウェイで鍛えた「バトルの引き出し」を廣田選手は沢山持っています。
つまり1台分のアドバンテージでギリギリなんです。
だがしかしここで予想外の伏兵が登場。
なんといつもぶっちぎりのP-FRの青いS13がエンジンブローでスローダウン
まさかの最終コーナーでバッティング
エース笠原はクリップに到達前にオーバーテイク成功
なんと廣田選手がクリップで絡んでしまい1台分のベストラインのロス
これが決定打になり+1台分のアドバンテージに
なんとこのアドバンテージを守り切って見事フィニッシュ
思わずガッツポーズ
あの56号車 廣田選手を抑えての優勝であります。
入賞後、車検場で待機していた沼尻に「いぇーーい」と嬉しさ爆発で帰ってきた笠原さんを初めて見ました。
6年越しの初優勝笠原さん自身も人生で初めての「優勝」という経験だそうです。
トラブルに悩んでタイムに悩んでスタートに悩んで・・・・・チャレンジの連続がやっと実を結んだ瞬間でした。
おめでとうございます
沼尻自身も自分が走らずに人のサポートに徹するという難しさを笠原さんに教えてもらいました。
栃本社長からサポートを受けて参戦させて頂いているレースの経験が実を結んだ瞬間でもありました。
レースは本当に難しく、厳しい世界です。だからこそやりがいがあります。
今後ともエース笠原の応援をよろしくお願いします。
優勝 78号車 エース笠原 初ポールトゥウィン
第二位 56号車 焼き鳥帝王 廣田選手 やられたぜー
第三位 86号車 小さな巨人 下平選手 全戦優勝ならず
第四位 6号車 レジェンド 荒木選手 奇跡は起こせず
第五位 76号車 優良運送屋さん 篠崎選手 楽しかった
次回は11月に最終戦筑波エース笠原のシリーズチャンピオンの可能性はまだあります。
最後の大一番であります。
お楽しみに
2021.09.22
エース笠原のN1レース奮闘記第三戦①
お久しぶりです
いろいろと立て込んでおりましてご無沙汰の更新となります事をご容赦ください。
本日は大人気企画エース笠原のAE86 N1レース第3戦 筑波のご報告であります
エントリーはいつもの面々と前戦、大人の事情で欠場だった56号車 焼き鳥帝王 廣田選手が参戦。
廣田選手「今回は奮発してタイヤ新品だぞ」とやる気満々であります。
いつもどうり朝一番の車検をこなし、沼尻は同チームのマシンの最終チェックへ。
あさ8時30分からの予選開始であります。
このレースの場合は車両保管場所に並んだ順番でコースインします。
このピットロードに並んでる時間が一番緊張します。
そんなこんなで予選開始
76号車 優良運送屋さん 篠崎選手以外はA050 GSコンパウンドを使用。篠崎選手はMコンパウンドを使用。
天気は快晴。気温27℃ 路面温度40℃とこの時期にしては好条件。
ですがこの温度だとタイヤエアの設定が少し悩みどころ・・・
我らがエース笠原はいつも以上のメンテナンスをしてこの本番を迎えております。
2周、クリアラップの為にスロー走行して3周目にアタック
ホームストレートで見ている限りエンジンは回っているしホームストレートもたぶん一番伸びてる・・・
気になるタイムは・・・1′07″910でポールポジション獲得
78号車 エース笠原以外は15分間のフルアタックの模様
エース笠原がとりあえず一度ピットに帰還。
温感のタイヤエア圧はとりあえず計算どうり。過去のデータが役に立ちました。
エース「2番手と何秒差」
沼「コンマ4秒差だから大丈夫ですね」
エース「もう一回アタックしたほうがいいかな」
沼「他の人はタイム上がってないから大丈夫です」
エース「でもまだ時間あるよ」
沼「大丈夫ですからとりあえずエンジン切って」
エース笠原が興奮状態の為言う事聞いてくれません(笑)
実はこの「ベストタイムの決定」が駆け引きの一つであります。
タイムが伸びる可能性はありますが決勝のアドバンテージを取りたければ1アタックでタイヤを温存するべき。
ですが時間が余ってる状態で他車がアタックを続けているということはポールを奪われる可能性があるという事。
そこの見極めが「賭け」になります。
「これ以上他車がタイムが伸びない」に賭けてエース笠原を強制ストップにしました。
これでポールを奪われたら沼尻のミス・・・・
15分間の予選が終了し我らがエース笠原のPPが確定
予選結果
PP 78号車 エース笠原 1′07″910 ここまでは予定どうり
2番手 56号車 焼き鳥帝王 廣田選手 1′08″376 やっぱり新品タイヤは調子がいいらしい
3番手 6号車 レジェンド 荒木選手 1′08″742 安定感抜群
4番手 86号車 小さな巨人 下平選手 1′09″169 珍しく不調だそうです。
5番手 76号車 優良運送屋さん 篠崎選手 1′09″823 アンダーステア
6番手 26号車 減量成功後、若干のリバウンド 新関選手 1′11″100 クールスーツつければ良かった
決勝はお昼前。今度こそエース笠原ポールトゥウィンなるか
次回、緊張の決勝編であります
2021.08.17
エース笠原のN1レース奮闘記第二戦②
前回から続きまして2021ツインリンクもてぎAE86 N1レース決勝編であります
決勝スタートは午後の4時。ここで路面状況を見た27号車 栃本選手が動いた。
トッチー「A050のMコンパウンドを使おう」
路面はウェットで小雨の状態でありますが他のカテゴリーと気温を見てレースの後半をターゲットにすると判断。
エア圧もドライ使用で勝負に出ることに。ですが新品なので数周は我慢の展開なのは百も承知。
78号車エース笠原は予選で使ったGSコンパウンドのまま後半の発熱を加味してエア圧を調整。こちらもタイヤは違えど後半勝負に出る事に。
ここからは27号車栃本選手のオンボード画像でお楽しみください。
フォーメーションラップをこなしスタート
78号車 エース笠原はスタンディングスタートがまたもや上手く行かず、27号車栃本選手に並ばれる(笑)
ちなみにトッチーはスタートは得意であります
並べたけど抜けなーい
27号車栃本選手はMコンパウンドなので数周は我慢の展開であります。
でも78号車エース笠原はタイヤのエアと路面状況が上手く合ってるらしく6号車 レジェンド荒木選手を明らかにあおってる
その間にトップの86号車 下平選手はサヨナラ状態
ですがご存じのとうり6号車レジェンド荒木はブロックがうまい。78号車エース笠原がなかなか抜けない。
27号車栃本選手、5周経過あたりで6号車レジェンド荒木より78号車エース笠原のほうが速いと判断し左手で指示を出す
27号車栃本選手「やっちゃえぇ笠原君」
78号車エース笠原「さっきからやってますよぉ(笑)」
そんな会話をしてるような心温まる映像。
外から見てるとこんな感じ。
7周目、ついにレースが動いた
トップ爆走中だった86号車 下平選手が一気にペースダウン。どうやらタイヤエアをウェット寄りにしすぎたようで明らかに熱ダレで滑ってる
とはいっても0.1くらいの差でこんな展開になってしまうのがレースの怖い所。
86号車下平選手がペースダウンしたので6号車レジェンド荒木も下平選手に詰まってペースダウン。
エース笠原にチャンスが到来今のところエース笠原のタイヤはベスト状態
ダウンヒルストレートで6号車 荒木選手のイン側にラインを変える
6号車 荒木選手もブロックの為イン側へ。さらにその前を走る86号車 下平選手もイン側へ
なんと78号車エース笠原のフェイントで一人でアウト側でフルブレーキ
アウト側から6号車荒木選手にかぶせる
6号車荒木選手もアクセル踏んで加速したいが86号車下平選手が邪魔(笑)
なんとエース笠原が大外刈りで6号車荒木選手をオーバーテイク
6号車レジェンド荒木もこのまま引き下がれない。レジェンドの名にかけて・・・・
1コーナーでエース笠原のイン側にアタック
本当に物理的にアタックしたっっ(笑)
しかもアタックした当の本人が自滅でスピン(笑)
栃本選手はたまたま距離が離れていたので回避に成功
今度は78号車エース笠原がトップでペースダウン中の86号車下平選手に襲い掛かる。
27号車栃本選手も後半に合わせたセッティングが当たりエース笠原とテールトゥノーズ。
残り2周・・・三つどもえの3台の誰が勝ってもおかしくない状態。
インからアウトから好調のエース笠原が下平選手を突っつきまわす。その後ろで「ごっつぁんです」を期待してエース笠原に無駄にくっつくトッチー(笑)
ファイナルラップ
フィニッシュ
残念ながら奇跡の逆転はならずでした
優勝 86号車 小さな巨人下平選手 やっぱりペースダウンはわざとじゃなくてガチだった
準優勝 78号車 エース笠原 久しぶりの2番手今までで一番かっこよかった
第3位 27号車 還暦万歳 栃本選手 「まだまだオレもやれる」らしい(笑)
第4位 6号車 レジェンド荒木選手 「エース笠原覚えとけよ」だそうです。(笑)
第5位 26号車 減量成功後、若干のリバウンド 新関選手 雨は得意なはず
おめでとうございます
フィニッシュ後のYMS陣営のお二人の笑顔が印象的な今回のモテギラウンドでした
次回は9月にお馴染み筑波で第3戦
エース笠原の奮闘はまだまだ続く・・・・
次回もお楽しみに
2021.08.15
エース笠原のN1レース奮闘記第二戦①
先日、行われましたツインリンクもてぎにてAE86 N1レースのご報告であります
メンバーは
前回、第一戦筑波でのヘッドガスケット抜けからの急ピッチで間に合わせました78号車 エース笠原。
貫禄の走りで最近負け知らずの86号車 小さな巨人 下平選手
安定の準優勝トラブルフリーの6号車 レジェンド 荒木選手
今回、夏の開催との事でクールスーツを装着熱対策はバッチリ26号車 減量成功後、若干のリバウンド 新関選手
いつもの56号車 焼き鳥帝王 廣田選手と76号車 優良運送屋さん 篠崎選手は大人の事情で欠席であります。
そのかわり(笑)
なんと大人の事情でスポット参戦が決定してしまった27号車 還暦万歳 栃本選手(トッチー)
我らがプレジデントのトッチーがたぶん・・・・4年ぶりのAE86 N1レースに参戦であります。
ツインリンクもてぎは1年で1回の開催なので皆さん、筑波ほど走りこんでいない人がほとんどであります。
前日練習に来てるチームもちらほら。
そんなわけで予選であります。
ですが台風直撃(笑)路面はヘビーウェット。
ドライバーも大変ですがメカニックも大変
レーシングカーはエアコンが付いてません。当たり前と思うかと思いますが最大のデメリットは・・・雨の時に窓ガラスが曇ります
一度曇ってしまうと完全な視界不良になります。
なので室内の水分を徹底的に拭き取ります。
あとはアナログでありますがガ〇コとク〇ンビューで対処します。これも塗り方で効果が変わってきます。
完全に曇らなくするのは不可能なので走行時間だけ耐えてくれるように努力します。
そんなわけで予選開始
装着タイヤは27号車 栃本選手以外は ヨコハマ A050 GSコンパウンドを使用。
栃本選手は「何年前のタイヤでしたっけ」というヨコハマのA021というヘビーウェットに定評があるタイヤでチャレンジ。
全車、ウエットの為15分間フルアタックの模様。
全車時間を追うごとにタイムが縮んでいく・・・
だがしかしもてぎのピットモニターに見た事ある27号車がグラベルに捕まってる(笑)
栃本選手、タイヤが路面に合わずにダウンヒルバックストレートでOB
画像もありますが気が引けるので割愛とさせて頂きます。
キャタピラにお世話になったあとも追加で2周アタックしてチェッカーとなりました。
PP 86号車 小さな巨人 下平選手 2′36″782 やっぱり速かった
二番手 6号車 レジェンド 荒木選手 2′37″455 実はGSコンパウンドの使い方がうまいのか
三番手 78号車 エース笠原 2′38″091 調子はいいらしい
四番手 27号車 還暦万歳 栃本選手 2′42″119 タイヤが喰わないらしい (笑)
五番手 26号車 減量成功後、若干のリバウンド 新関選手 2′43″583 雨は得意なはず(笑)
ウェットの度合が時間ごとに変わるので決勝は荒れそうであります。
次回、おもしろ決勝編であります
2021.06.14
エース笠原のN1レース奮闘記第一戦②
続きまして決勝編であります
決勝レースの前に沼尻は一仕事。
予選で原因不明のブレーキ抜けトラブルに見舞われた76号車 篠崎選手のマシンを修理せねば
可能性は低いでありますがブレーキのエア抜きをしてみることに。
エアは出てこない。しかし左前のブレーキブリーダープラグ(エア抜きするニップル)を緩めた時に「ガコッ」・・・・?
ブレーキローター動いた?・・・・・・あハブベアリング終わってる
原因が分かりました。AE86はハブにブレーキローターをボルト止めで取り付けます。ナックルは車高調と一体型。つまりハブベアリングが粉砕してハブがフリーで動くようになるとブレーキローターがブレーキパッドを押し戻してキャリパーのピストンを戻してしまうという現象が起きます。当然パッドとローターの隙間が多ければ油圧はかからないであります。
絶対に使う事がないと思っていたハブASSYの予備を装着して事なきをえました
ナックル側まで損傷していたらリタイアでありました。
そんなわけで一仕事してる間に決勝の時間
残りの2台をブレーキのエア抜きと最終チェック・タイヤエアを調整していざ決勝
今回はP-FRとAE86混走のためスタンディングスタートであります。
我らがエース笠原はスタート前からそわそわしてるでありますそうです我らがエースはスタンディングスタートが大の苦手(笑)
ちなみに沼尻も得意ではありません。
敵・味方関係なく「スタートってどうやればいいの」と、聞いて回ってる。(笑)何年レースやってるでありますか(笑)そんなお茶目な所が笠原さんの愛されるポイント。
細かい事をアドバイスするとまた混乱するので「街乗りの信号待ちから発進する程度でいいです」と伝えときましたー
今回エース笠原が「ポールトゥウィン」すると約束してくれたので沼尻の私物のオンボードカメラを後ろ向きに装着してみました。好評でしたら次回も後ろ向き(笑)
それではフォーメーションラップをこなしてよーいドン
・・・・あ
・・・・・・あ
6号車 レジェンド荒木選手に1コーナーまでにインを刺されてるしかも右後ろにいた白い86号車 小さな巨人 下平選手はすでにエース笠原の前に出てる
またやられた
下平選手にはもう抜かれてるが荒木選手は抜かせずに抑えられるか?
コーナークリップ通過時にはほぼ真横
しかもアウト側からは56号車廣田選手が狙ってる
エース笠原大ピンチ(笑)
立ち上がりでなんとか抑えただがしかし
アウト側から立ち上がり重視のライン取りを取っていた廣田選手がアウト側からレジェンド荒木をパス。レースの難しい所は必ずしもイン側が有利とは限りませんがアウト側からのオーバーテイクは非常に難易度が高いであります。これは廣田選手がアウト側にエース笠原がいる分、6号車レジェンド荒木がアウト側のスペースが取れない=立ち上がり加速は56号車廣田選手が有利。と、1コーナーに差し掛かった時点で判断していた計画的な犯行
お手本のようなオーバーテイクになってしまったであります。(笑)
1ヘアを立ち上がった時点で1列に整列。
ここからエース笠原は1番手を走る86号車 下平選手を抜かなければなりません。
レースラップはエース笠原のほうが速いはず・・・・問題は「抜けるか抜けないか」。もっと細かい事言うと86号車下平選手に「ブロックしなきゃヤバい」と、思わせられるかどうか。レースは心理戦です。
実は筑波でのオーバーテイクは1列に整列してるとすごく難しい。これは筑波でレースした事ある人じゃないと分からないであります。
外から見てるとテールトゥノーズでくっついてるもののバックストレートで86号車下平選手のほうが約1台分の差がつくくらいストレートが伸びてる。
つまり今のままだと最終コーナーで勝負が出来ないという図式。
とゆうことは2ヘアで前を走る86号車下平選手を必要以上に減速させられるかが大きなポイント。
こう着状態のまま4周が終了。
5周目でダンロップコーナー手前で78号車エース笠原号の排気音に変化が・・・
「1発死んでる」沼尻は1ヘアで見てたのですぐ気付いたであります。当然エース笠原は気付いているのでそのままピットイン。
残念ながら4番のヘッドガスケット抜けでリタイアであります。56号車 廣田選手もエンジンが不調っぽい。
6号車荒木選手からだいぶ離れてのフィニッシュとなりました。
優勝 86号車 小さな巨人 下平選手
2番手 6号車 レジェンド 荒木選手
3番手 56号車 焼き鳥帝王 廣田選手
4番手 76号車 優良運送屋さん 篠崎選手
5番手 26号車 減量成功後、若干のリバウンド 新関選手
となりました。おめでとうございます
残念ながらエース笠原のポールトゥウィンはまたお預け
次回は8月にツインリンクもてぎでの開催予定であります
めげずにがんばろう
以上、カバネリ沼尻でした
2021.06.08
エース笠原のN1レース奮闘記第一戦①
今年のAE86 N1レースは筑波が3戦、もてぎが1戦の合計4戦の予定であります。
開幕戦はお馴染み筑波サーキットであります
今シーズンも顔ぶれは変化なし・・・・・と思いきや56号車焼き鳥帝王 廣田選手が復活
「他にやる事ないから出てきたー」との事でカムバックであります
仕様変更は全くなしでもう戦う事が厳しい「フリーダムコンピューター」を使用。腕でなんとかしてください。
タイヤはMコンパウンド。
86号車 小さな巨人 下平選手は「リンクコンピューター」を使用。最近のフルコンや純正改のコンピューターを持ってるもの全て試した結果、リンクコンピューターを採用。
タイヤは悩んだ末、Mコンパウンドを使用。
6号車 レジェンド 荒木選手も長年熟成させた「フリーダムコンピューター」を使用。最近、全く理由は分からないでありますが常に準優勝の安定感を見せます。
タイヤはGSコンパウンド。
76号車 優良運送屋さん 篠崎選手・26号車 減量成功後若干のリバウンド 新関選手も仕様変更なしの練習なしで参戦であります(笑)
タイヤはGSコンパウンドを使用。
我らが78号車 エース笠原は「アダプトロニックコンピューター」を使用。リアのバネレート変更、前後ブレーキパッドを変更によるブレーキバランスの変更。
しかも珍しくテスト済み(笑)タイヤはGSコンパウンドを使用。
朝に車検と装備品のチェックを行います。
ライト類・室内(シートベルト・シート・消火器・キルスイッチ)・下回り・エンジンルーム・重量測定(830キロまで)。
ちなみにオイル漏れはかなり厳しくチェックが入ります。
ドライバーはドラミ。沼尻はチームの3台分の最終チェックと路面状況の確認であります。
路面温度や直前走行のカテゴリー。オイル処理があったか、なかったのか。
毎回書いてますが沼尻はかなりシビアに管理します。逆にエース笠原は「走っちゃえば一緒」スタイルなのでタイヤエアはいつも沼尻が勝手に調整します。(笑)
今回はGSコンパウンドを使用、なおかつ路面温度が高いので2周アタックの予定であります。
そんなわけでP-FRとAE86合わせて9台での15分間の予選が開始。
ここで大事なのがほかのカテゴリーや車と絡まずにクリアを取る事。1周4~5キロあるもてぎや富士と違い1周2キロの筑波は意外とこれが難しい。
後ろが来てるからと譲ってばかりいるといつまでたっても自分のスペースが出来ない。後ろを引き離す自信があるなら「前の車と感覚を空けて後ろの車とビタビタでアタック開始」なんてスペースの取り方もあるであります。筑波の場合、最低でもバックストレートに到達した時には自分のスペースを確立していないとアタックは難しいであります。
ホームストレートのピットロードで待機していればアタック始めたか見送ったかは分かります。
全車1周目からアタック開始ホームストレートに戻ってくる・・・・・・あ1台消えた
76号車篠崎選手がさっきいたポジションにいない1ラップでピットに入ってきた篠崎選手。
「ブレーキ抜けたどこか漏れてない」・・・・確認するも漏れていない。
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とりあえず1周したからあきらめてピットに戻ろう。
そんな事している間に我らがエース笠原が1′07″294でポールポジション獲得(沼尻は全く見ておりませんでした)
2番手は相変わらず好調、86号車 下平選手1′07″877
3番手は6号車 荒木選手 1′08″210
4番手56号車 廣田選手 1′08″215
5番手26号車 新関選手 1′10″969
6番手76号車 篠崎選手 1′51″056
決勝は午後の一番熱い時タイヤのエアは調整が必要でしょう。
予選はガソリンも数リッターのギリギリで走ります。決勝の燃費も考えて補給します。
見ているだけだと分からないでありますがドライバーもメカニックもレースは考える事だらけほとんど「賭け」に近い作戦をとる事もあります。
エース笠原の夢のポールトゥウィンなるか
その前に76号車篠崎選手のブレーキ抜けトラブルを決勝までに解決せねば
とりあえず喜んでるエース笠原は放置プレイで修理を急ぐであります(笑)
続く