のだっちの部屋
2025.04.06
LA100ムーヴ KFエンジンオーバーホール
こんにちは。のだっちです。
今日は長袖を腕まくりし、少し動くと汗ばむ陽気でした。桜が満開な所では、絶好の花見日和だったのじゃないですか!?このまま春らしい陽気が続くといいですね。
それでは、本日のブログの紹介です。
当社では珍しい!?軽自動車のエンジンオーバーホール。車種は、ダイハツLA100SムーヴのKFターボエンジンです。オーバーホールとなるキッカケは、「エンジンオイルが1ヶ月ぐらいで減ってしまう」「アクセルを入れるとエンジンからカタカタ音がする」と言う事で、エンジン内部の状況を確認しながら分解していきます。
エンジン内部を確認してみると・・・至る所にスラッジが「こんもり」溜まっています。マイナスドライバーなどで救えるほどこんもり(汗)
バルブフェイス部にカーボンもかなり付着していたので、カタカタ音はバルブクリアランスが広がってしまったせいなのか???また、オイルが減ってしまう原因の一つで、バルブオイルステムシールが完全固着しており、全くシール効果は失ってしまっている状況でした。
さらにブロック側を分解して確認してみると、ピストンのオイルリングが完全固着して動かない状態。オイルが減るもう一つの原因です。さらに、ピストンリングの張力も低下していたので、ピストンがシリンダー内部で首振りが大きかった痕跡が残ってました。ひょっとして!?エンジン内部のカタカタ音は、ピストンの首振りが原因の可能性があります。
ピストンリングを分解してみると、オイルリングのオイル穴がスラッジで完全に塞がっており、ドライバーなどで軽くほじる程度だと全くスラッジが取れる感じがしないぐらいオイル穴にスラッジが溜まっておりました。これらのスラッジが溜まってしまう原因は、おそらくオイル管理不足が原因だと思われます。
その他、カタカタ音が出そうは「タイミングチェーン」や「オイルポンプ」「ウォーターポンプ」なども新品交換する予定です。
どんな車両でも、オイル交換管理を怠るとエンジン寿命も短くなってしまいますので、定期的なオイル交換をおすすめ致します。