のだっちの部屋
シルビア
2023.10.14
SR20DETエンジン ブロー
こんにちは。のだっちです。
先日開催した日光サーキット走行会は、申込みが殺到し早々にエントリー募集を終了しましたが、11月に開催予定の「筑波サーキット コース2000 グリップ走行会」は、まだ予定台数の半分程度の申込みで、少し苦戦しております。開催まで、まだ1ヶ月弱日にちはありますが、今回の筑波サーキット走行会は定員割れ!?になっちゃうかなぁ~???(エントリーされた方は、台数が少ない方がイイのかな?)・・・・と言う事で、引き続き「筑波サーキット コース2000 グリップ走行会」の受付お待ちしております。
それでは、本日のブログの紹介。
少し前に、S15シルビアで「エンジンがかからないので点検して欲しい・・・」とレッカーで運ばれてきた車両。まずエンジンのかからない原因を探ってみました。クランキングする前に、エンジンオイル・クーラントなどの漏れ・量を確認し問題なさそうなので、いざ!!エンジン始動(クランキング)!!・・・・「んっ!?この音は?」何だかスカスカな感じ、、、多分、どこか圧縮漏れをしているようなクランキング音。圧縮測定の前に、点火・燃料・エアフロ電圧の確認、、、全て異常なしなので圧縮測定してみると・・・3番・4番の圧縮が「0」!!その他のシリンダーも基準の圧縮圧力値よりかなり低い!?これは、もぉ~内部がどうにかなっちゃっている、、、と言う事で、エンジン下ろして分解・点検する事になりました。
エンジン下ろしてタペットカバーを外してみると、一見!!問題なさそうなヘッドの状態だが、クランクシャフトを手動で動かしてみると、EX側のカムが動いていない!!!!よく確認してみると、1番カムホルダー内部でカムシャフトが綺麗に折れている(汗)EXカムプーリーだけ動いている感じです。ロッカーアームは飛んでいないのに、なんでこんな太いカムが折れてるんだ???原因追及の為、さらにエンジン分解。ヘッドを下ろしてピストンTOPを確認すると、、、3番ピストンが上から見ても判るぐらいの穴が開いている!!シリンダー内部には、混入しないはずのクーラントが溜まっている。ピストンまで全て分解してみると、他のピストンもキズが入っていたり、TOPが少し溶けていたりしている。。。
お客さんから聞いた話しは、普通に走行していて突然止まってしまった・・・との事。詳しい状況は判りませんが、多分!?異常燃焼によりピストン・スキッシュエリアが溶け始め、その影響でヘッドガスケットが抜け、シリンダー内部にクーラントが入り「ウォーターハンマー」を喰らってしまい、EX側のバルブが曲がり、カムシャフトが回らなくなり、EXカムシャフトが折れてしまった???のだと思う。(違う見解される方もいるかもしれませんが・・・)クーラントがシリンダー内部に入り込んでしまっていた為、ブロック・ヘッドの歪みも確認できてしまったので、残念ではあるがエンジンフルブローとなる。
お客さんから、いろいろ経緯を聞いてみると、1年!?ぐらい前にシルビアを中古車にて購入。この時代、シルビアは高値で販売されている中、高額ながらも購入したが・・・数ヶ月でこの状況になってしまったようです。現在、車両の支払いとエンジン修理費用の問題で保留になってしまっています。