行田店のブログ

2021.05.31

86BRZレース 富士スピードウェイ③

 続きまして予選編でありますcatface

エキスパートクラスはエントリー29台の戦いであります。

朝っぱらから寝起きで1発アタックでありますsleepy

その前に本番用タイヤに刻印とゼッケンをオフィシャルに記録してもらう作業があるであります。

レギュレーションでは予選決勝通して4本の同一メーカーのタイヤを使用しなければなりません。

これは資金力の差を出来るだけなくす為の対策で以前は何本でも使用可能でしたが・・・・新品タイヤは安くはないでありますsign01(笑)

以前は上位の方々は15分の予選の中で2アタックに対して2セットのタイヤを使用するチームが多かったです。

そうです。予選中にメカニックはタイヤ交換しますflair

 

なので決勝のアベレージスピードを上げるには予選を1周で終わらせてタイヤを温存するのが基本。

2周すれば1周分不利になるので周回するのは少ないほうが理想的。

 

だがしかしsign03公式レースはレギュレーションがあります。ドライバーが一番怖がるのが「4輪脱輪」であります。

コースは白線から白線と明記されております。つまりゼブラはコース外。その白線から「4輪」とも逸脱した場合、ベストタイム抹消という措置がとられます。

つまり1周のアタックで終わらせてその周回で違反があった場合、ノータイムsign03無条件で予選落ちとなるでありますcrying

出来る事なら思いっきりショートカットしてタイムを稼ぎたいところですがキチンとルールが決まっています。

ちなみに4脱すると予選後にコントロールタワーからお呼び出しがかかり証拠画像を見せられ注意がされるであります。

予選後の場内アナウンスは恐怖でありますimpact

 

なのでセカンドタイムを出しておくという対策があります。しかし2アタックするため決勝では不利に・・・・そんな事を常に考えながらマージン0の全開アタックをドライバーはしなければなりません。

 

そんなわけで予選開始sign03

53号車沼尻はブリヂストンのためコースオープンから1周目のアタックを狙ってコースイン。

54号車トッチー号はダンロップのためコースオープンと同時に3周目を狙ってアタック開始。

 

いつもとちがって皆さんコースオープン狙いらしく一斉にコースインsign03

沼尻の前に3台。後ろに3台。丁度よく団体の真ん中に配置されたであります。全車3台分ぐらい感覚を空けて同時に1周目でアタック開始。

ところが違和感を感じたであります。「制動距離が長くなってる」練習日に比べて新品タイヤも履いてるのに約1台分止まらない。

さらにオーバーステアも要所で出てくる。

前のマシンはたまたま上位入賞の常連様達・・・・ゲートを超える頃には3台分空けていた感覚が7台分に。

結果は2′07″913で25位。ポールポジションは2′05″406。

そうです。中古タイヤと新品タイヤの違いにハマりました。単純に新品タイヤにしたからバランスは変わらずに「グリップするだろう」と普通は考えるであります。

ですがバランスは変わります。中古タイヤで合わせたセッティングは新品タイヤに必ずしもマッチングするとは限りません。

なので「物量作戦」にでるチームが大半であります。

 

54号車トッチーはsign032′08″088で26位sign01YMSは2人仲良く連番でありますshine(笑)

予選はケツのほうですがレースは最後まで何があるか分からないsign03

切り替えて次回、決勝編でありますhappy02

2021.05.25

86BRZレース 富士スピードウェイ②

 続きまして金曜日の練習走行編であります。

練習走行2本をこなします。

30分1枠なのでトータル1時間の走行であります。・・・・がsign03

30分連続走行するはずがありません。

翌日の予選アタックに向けての調整をします。

走行会だと車高調の減衰力設定の変更やタイヤのエア圧を調整している方が多いでありますが、このレースになると、

ピットロードで「車高調整」「アライメント」「プリロード調整」「ブレーキパッド交換」が多いであります。

タイヤを外さないといけない作業ばかりなので1台あたり4人ほどメカニックが待機してるであります。

ブレーキパッドはもちろん熱い状態であります。しかし冷めていくのを待っていたら走行時間は無くなるのでメカニックは「溶接用皮手袋」を使って熱い状態のまま交換します。

手袋から煙出てる人もいましたねsign03

なんでブレーキパッドを走行中に替えるの?

実は最近のスポーツカーはフルブレーキした時にABS(ブレーキを強く踏んだ時にタイヤがロックしてしまうのを機械的に防ぐ装置)の作動が前提の構造になっています。

前後のブレーキパッドの組み合わせでABS作動のタイミングや車のピッチング(前後方向の車の姿勢)が変わってきます。それのベストを路面状況によって探ります。

 

天気だけではなく直前に走ったカテゴリーのタイヤのコンパウンドまで想定する必要があります。

たとえば、とある海外製タイヤが走った後に国産タイヤで走ると信じられないほどグリップしない例もあります。もちろん沼尻も経験ありです。catface

そんなわけで沼尻は車高調のプリロードにしぼってテストを2本行いました。

2本目で丁度よくセット完了しました。トッチーの54号車も沼尻のデータをもとにセット変更であります。

その間に参加受付(ライセンスや各種申請書の提示)ドライバーズミーティング、メディカルチェック(血圧や両手の握力、医師の健康診断など)を行います。

これが手間と時間がかかります。

午後に専有走行があります。

専有走行とは、各クラスに分かれて走行します。実はここから戦いが始まるであります。

全車トランスポンダー(タイム計測できる発信機。壊すとお高い支払いがあります。)を装着し、各車両のベストタイムが公開されるであります。つまり翌日の予選で自分が大体どの順位にくるか想定が出来るであります・・・・がsign02

中古タイヤの人もいれば30分の内に新品タイヤを2セット、3セット使う人もいる・・・・極め付けは全開かどうかも定かじゃないsign03(笑)

つまり、データが公表されるということは「駆け引き」が始まるところであります。

ですが予報どうりウェット路面に・・・・ちなみに予選当日は90%晴れ予報。参考にならんsign01

沼尻は練習用タイヤを使い切ったため専有走行はキャンセル。トッチーは「タダで走れるから走ってくる」と出て行きましたが「危ないから帰ってきた。」とのことでほぼアタックしないで帰還であります。(笑)

 

最後に車検、予選に向けての整備を終えて宿に向かうであります。

専有走行がデータにならない為予選は予測不能crying

次回、予選編であります。

2021.05.17

K&Pエンジニアリング オイルフィルター

 レースの報告の途中ですが面白いパーツが出てきたのでご紹介。

こちら86レーシング53号車のオイルフィルターでありますshine

「なにこのフィルターsign02」って感じだと思いますが新商品であります。

K&Pエンジニアリングさん から販売されている次世代オイルフィルターであります。

 

商品テストの依頼があったので沼尻がテスト装着したのでご報告であります

何が違うの?って所でありますが

・圧力損失1/7の低抵抗

皆さんはオイルクーラーを装着した事はありますか?サーキット走行をする方は必要不可欠な部品でありますが実はオイルクーラーを装着するとオイルを冷却できるメリットの半面、オイルをオイルクーラーまで回さないといけないためオイルポンプの負荷が体感レベルで大きくなってしまいます。つまりエンジンのパワーロスに繋がります。

53号車のNEWエンジンの慣らし中はオイルクーラーレスで走っていましたがサーキット慣らしのためオイルクーラーを装着するとパワーとトルクを感じていた3~4000回転の加速感がなくなってしまった経験があります。問答無用で加速するターボ車ではかなり感じずらい現象でありますがNAエンジンでは顕著に感じ取ることができます。

その圧力損失をオイルフィルターで低減できるのがこのフィルターであります。

今までの繊維フィルターではなくステンメッシュのようなフィルターであります。

ですが本当にフィルターとしての機能は大丈夫なの?ってところが不安に感じるかと思いますがこのフィルターはFAA/PMA EASA認定という規格つきshine

「航空機産業」の規格だそうです。つまり航空機業界が認めた品質という事になるでありますsun

これは大丈夫でしょうcatface

実は現地に行った人しか分からないでありますが86BRZレースのでも装着者多数であります。特にプロクラスの方々は多いであります。

品質は信頼がおけると思います。

実際体感できるの?

沼尻は体感できました。NAエンジンの車なら「回転の軽さ」を感じ取ることができると思います。レース行ったままのオイルでフィルターのみ交換したので比較にはなったと思います。ヒール&トーをした時に200回転くらい多く回るようになりました。レースではこの200回転が大きな意味を持つでありますsign03

圧力損失が少なくなることで

パワー・トルクの向上

燃費の向上(10%以上の向上例もあるそうです。)

が主に目的です。

・再使用可

外して洗浄してパッキンだけ替えれば半永久的に再使用可能であります。YMSで作業する場合、工賃は頂くことになると思いますがそれでも高級フィルター毎回買うよりお得であります。ちゃんと「ネオジウム磁石」装着ですからエンジンのコンディションも目で見てわかります。

・破裂圧力が1000PSIを超える削りだしアルミボディ

53号車に装着したのはブルーアルマイトカラーでありますがアルミ削りだしの一品物。耐圧性能が1000PSI・・・・デフィメーターの×100KPaに変換すると約70キロsign03(笑)

油圧が高いFA20でもピークで10キロぐらいでありますからスーパー安心でありますheart01鉄よりアルミのほうが熱伝導効率がいいので冷却にも一役買ってるであります。

 

こんな形でデメリットは見当たらないであります。

正式に販売が決まりましたら改めて報告いたしますが沼尻おススメの一品でありますhappy02気になるかたは是非お問い合わせください。

対応車種は豊富なようであります


カレンダー

«11月»
     1 2
3 4 5 6 7 8 9
10 11 12 13 14 15 16
17 18 19 20 21 22 23
24 25 26 27 28 29 30